大館曲げわっぱ(栗久)の選び方 ー お椀から弁当箱、酒器、ワインクーラーまで、使うシーンで選ぶ

栗久の曲げわっぱワインクーラー

これまで大館曲げわっぱの歴史と栗久の歩み、お手入れの基本をご紹介してきました。栗久の曲げわっぱは、お椀やカップのような日々の器から、お弁当箱、お酒を楽しむ器、そしてワインクーラーまでラインナップが広がっています。今回は「どの場面で、どれを選べばいいか」を、暮らしのシーン別に整理してみます。

毎日の器として ー お椀・リングカップ

栗久の曲げわっぱのお椀

毎日の食卓に取り入れる器としては、お椀(税込8,250円)とリングカップ(税込6,600円、赤・青・カーキの3色)があります。栗久は、曲げわっぱの器を重ねて収納したいという声を受け、すり鉢状の形に成形する工夫を重ねてきました。お椀は汁物やご飯に、リングカップは飲み物に。リングカップの色付きのリングは見た目のアクセントであるとともに、持ちやすさにも配慮したものです。秋田杉の断熱性を生かした木の器は、温かいものを入れても手に熱が伝わりにくく、冷たい飲み物では結露が生じにくい点も魅力です。

特別な日の酒器として ー ぐい飲みセット・ワインクーラー

栗久の曲げわっぱぐい飲み

日本酒を楽しむなら、ぐい飲みセット(税込11,000円)が候補です。内側は秋田杉の白木仕上げで、杉の香りも味わいの一部として楽しめます。ワインクーラー(税込154,000円)は、秋田杉の断熱性を生かし、氷が溶けにくく結露しにくい構造。曲げわっぱには珍しい円錐形で重ねて収納でき、フルボトルを2本収められる大きさです。2019年度グッドデザイン賞を受賞した栗久のワインクーラーは、伝統的な曲げの技術と、使いやすさを考えた造形が結びついた一品。飲み物を直接楽しむ器と、食卓でボトルを冷やす道具とでは、役割も選び方も異なります。

調理や保存にも便利な道具として ー セイロ・シュガーポット

栗久の曲げわっぱセイロ

セイロ(税込13,200円)は、秋田杉の曲げわっぱを蒸し料理に生かした道具です。穴の開いた蒸し板が付属し、手持ちの鍋と組み合わせて野菜などを蒸せます。木のほのかな香りも、蒸し料理を楽しむ要素の一つです。シュガーポット(税込5,500円)は、秋田杉の吸湿性・保湿性を生かして砂糖の固まりを抑え、さらさらした状態を保つことを目指した容器。山桜の皮による綴じ目や付属の木製スプーンも、道具としての表情をつくっています。

持ち歩く器として ー 弁当箱1段・2段

栗久の曲げわっぱ弁当箱2段

小判型の弁当箱には、1段(税込15,400円、容量約500cc)と2段(税込20,900円、ご飯入れ約500cc・おかず入れ約350cc)があります。1人分を一つの箱に詰めたいなら1段、ご飯とおかずを分けたいなら2段が候補です。1段の商品ページには、半分ほどの容量が茶碗1杯分のご飯の目安と記載されていますが、盛り方によって変わります。仕上げにも違いがあり、2段はご飯入れの内側が白木、おかず入れは塗装仕上げです。白木部分は杉の吸湿性を生かし、塗装部分は油分などを拭き取りやすくする工夫があります。製品や部位によって手入れ方法が異なるため、詳しくは前回のお手入れガイドもご覧ください。

仕上げの違いも、選ぶときのヒントに

栗久の曲げわっぱは、同じ製品の中でも白木と塗装を使い分けている場合があります。白木部分は杉の香りや木肌の感触、吸湿性を楽しめる一方、洗った後に十分乾燥させることが大切です。塗装部分は水や油分をはじきやすく、薄めた洗剤を使ったお手入れが可能なものもあります。購入時には「どの部位が白木か、どの部位が塗装されているか」を製品ごとに確かめると、用途に合う一本を選びやすくなります。

おわりに

秋田杉と曲げわっぱの技術を基礎にしていても、お椀、酒器、弁当箱、セイロ、ワインクーラーでは、暮らしの中での役割が異なります。日々の食卓に使うものか、持ち歩くものか、特別な時間を演出するものか。使う場面と、仕上げに応じたお手入れの違いを手がかりに選ぶことで、工芸の道具はより身近になります。

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栗久 お椀
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栗久 ぐい飲みセット
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栗久 セイロ
栗久 シュガーポット
栗久 弁当箱1段 小判型
栗久 弁当箱2段 小判型


参考資料:栗久「こだわり」/栗久「職人と技」/栗久「お手入れ方法」/栗久「商品一覧」。価格・容量・仕上げ・商品写真は、わたしの名品帖の各商品ページに掲載された情報を2026年10月24日に確認しました。製品の仕様・価格は変更される場合があります。

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