別府つげ工芸 つげブラシの選び方 ー 列数と丸型・角型の違いで、自分に合う一本を

大正八年に大分県別府市で創業した別府つげ工芸。「つげブラシ」には、4列・5列・ブロータイプ・楕円など、それぞれ歯の配置や形状が異なるモデルがあります。前回の記事では薩摩つげ櫛の歴史と基本のお手入れ方法をご紹介しましたが、今回はもう一歩踏み込んで、「どのタイプを選べばよいか」を、髪質や使い心地、持ち手の違いからご紹介します。

列数で選ぶ:4列と5列の違い

4列タイプは歯と歯の間隔が広めで、頭皮への刺激が強めに作られており、毛量が多め〜普通の方、髪が太め〜普通の方のほか、パーマをかけている方・くせ毛の方に向いています。

一方、5列タイプは一番外側の歯が一段低く設計されており、頭の形に沿って優しくあたるのが特徴です。歯と歯の間隔は4列より狭く、毛量が少なめ〜普通の方、髪が細め〜普通の方、ショートヘアの方にもおすすめです。

髪や頭皮への刺激をしっかり感じたい方は4列、繊細な髪質にやさしく使いたい方は5列、という選び方の目安になります。

サイズで選ぶ:大と小の違い

同じ列数の中にも「大」と「小」のサイズ展開があります。4列タイプの「大」は「小」よりもブラッシングする歯の部分・持ち手部分がひとまわりずつ大きく作られており、ロングヘアの方、手の大きめの方、男性にもおすすめです。髪の長さや手の大きさに合わせてサイズを選ぶとよさそうです。

ブロータイプ:幅広い髪質・長さに

ブロータイプは、歯の向きが外側に向かって扇状に広がっているのが特徴です。幅広い髪質・長さに対応し、4列・5列のように髪質や髪の長さで選びにくい方、年齢や体調で髪質が変わっていく方にも使いやすい、幅広く選べるタイプです。

持ち手で選ぶ:丸型と角型

4列・5列の「小」サイズには、持ち手が丸みを帯びた「丸型」と、角のある「角型」があります。角型はしっかりとした持ち心地が特徴です。髪質の目安は列数で、持ち手は形状や握り心地の好みで選ぶと考えやすくなります。

楕円タイプについて

別府つげ工芸の楕円タイプは、「つげブラシ 5列 楕円」というモデルです。一番外側の歯を一段低く植え込み、頭の形に沿って丸くやさしく当たる設計です。歯と歯の間隔は4列タイプと5列タイプの中間ほどで、髪質や毛量を限定しすぎず、幅広い方に使いやすいタイプとされています。

4列ほど刺激を強く求めず、5列よりも少し余裕のある歯間隔を選びたい方や、丸みのあるデザインを好む方に選びやすい一本です。

選び方のまとめ

・毛量が多め〜普通、髪が太め〜普通、パーマ・くせ毛の方 → 4列タイプ
・毛量が少なめ〜普通、髪が細め〜普通、ショートヘアの方 → 5列タイプ
・ロングヘアの方、手の大きめの方 → 各タイプの「大」サイズ
・髪質や髪の長さで選びにくい、幅広い髪質に使える一本を探している方 → ブロータイプ
・ブラッシング中にしっかり握りたい方 → 角型(丸型は見た目や手になじむ形状の好みで)
・4列と5列の中間ほどの歯間隔で、幅広く使いやすいものを選びたい方 → 5列 楕円タイプ

お手入れについて

紹介したモデルの歯には国産の薩摩つげが使われています。別府つげ工芸では、熊本県玉名産の椿油をブラシに染み込ませて仕上げています。水洗いを避け、椿油でのお手入れを基本とすることも変わりません。お手入れの具体的な手順は、前回の記事「薩摩つげ櫛の歴史と、一生ものに育てるお手入れの基本」でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

おわりに

別府つげ工芸のつげブラシは、列数・サイズ・持ち手の形状によって、それぞれ向いている髪質や使い心地が異なります。ご自身の髪の量や長さ、好みの持ち心地を手がかりに、長く付き合える一本を選んでみてください。

▶ つげブラシ4列 大を見る
▶ つげブラシ5列 小を見る
▶ つげブラシ ブロー 大を見る
▶ つげブラシ 楕円を見る


参考:別府つげ工芸公式サイト「4列ブラシ 小丸」https://www.tsuge-kushi.com/b4m.html、「4列ブラシ 大」https://www.tsuge-kushi.com/b4l.html、「5列ブラシ 小丸」https://www.tsuge-kushi.com/b5m.html、「ブロー 小」https://www.tsuge-kushi.com/bbs.html、「5列ブラシ 楕円」https://www.tsuge-kushi.com/b5d.html、「厳選された素材」https://www.tsuge-kushi.com/selected-materials.html、トップページ(創業年について)https://www.tsuge-kushi.com/

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